こんにちは!QTnetの山﨑です。
先日、十年ぶりに佐世保市へ。友人の引っ越しを期に訪問したのですが、街の雰囲気はあまり変わって
いない様子。懐かしいアーケードを散策したり、街のいたるところにあるBarに寄ってみたり。
アメリカ製のアンティーク楽器や帽子が飾ってあって、レトロな雰囲気が漂っていました。
福岡の近くにこんな素敵な街があったんだと再認識しました。

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さて、前回は「従業員30名の会社が就職ランキングでベスト10入りした秘密とは?」についてお送り
いたしました。社内にテレワークを導入した結果、業績がアップしただけでなく             
「地場企業の希望就職先ランキング」で9位を獲得。さらに新卒だけでなく中途採用の応募も増加、
優秀な人材の獲得につながっているという株式会社石井事務機センター(岡山県)の興味深い話でしたね。
 
もう一度読みたい方は≪アーカイブ≫からお読みいただけます。

第19回 「自宅が職場」ママがテレワークをはじめて感じたこと(テレワーカー・リポート上)
以前にお伝えしていたように、在宅ワークを行っている女性にインタビュー。これまでの
「職場で働く」から「自宅で働く」に環境が変わったことで、どのような変化があったのでしょうか。
実際にやってみて感じていること、メリットやデメリットについてもお話を伺いました。
 
それでは、お付き合いください。
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<今回の特集>

1 彼女が転職を決意した魔法の言葉とは

2 テレワークの恩恵を感じたのは、やはりあの時

3 テレワーク推進の同社がはまった落とし穴とは

4 働きたいと願う女性に選択肢を提供したい

 

1 彼女が転職を決意した魔法の言葉とは

 















 

「入社の決め手は在宅ワークでしたね」。従業員32名ながらテレワークを活用して業績を伸ばしている
株式会社石井事務機センター」(本社岡山市、石井聖博代表)。同社で広報担当をつとめる
元井あゆか(年齢)さんは、明快に語った。
 
元井さんは短大卒後、地場百貨店勤務を経てボディケア用品会社に転職、
やりがいを感じていたものの、出産・育児をきっかけに退職。
仕事は続けたかったが、店長という立場上、自分だけの早退は難しいうえ
会社からも「今まで通りに働いてほしい」と要望されたためだ。
 
石井事務機センターに転職したきっかけは、ハローワークの求人票に「在宅ワーク可」と
記されていたこと。「それまでは当社のことも全く知りません。でも『在宅ワーク』と
書かれていたのは石井事務機センターだけでした」と話す。
 
2017年1月に中途入社して1年半たった。今では広報として会社のブランディングを
任されるほか、採用や新規事業の担当など、重要な仕事をバリバリとこなしている。



 

2 テレワークの恩恵を感じたのは、やはりあの時

入社の決め手だったのが在宅ワークだっただけに、元井さんはもちろん制度を
フル活用している。
 
在宅ワークする頻度は週に3、4日で「ほぼ変わらないペース」だという。
会社での来客応対などがなければ自宅で1日中仕事し、あればその時間だけ出社する
といったように、フレキシブルに利用している。これは同社のテレワークが事前申請なしに
利用できるなど、自由度が高いからこそ可能になっている。
 














勤怠管理はスマートフォンに入ったアプリのボタンを押すだけ。
自宅のPCは会社のサーバーと常時つながっており、社内の大型モニターには
在宅ワークの様子が映っているという。
最初は離席するとき「時間が長いと思われたらどうしよう」とストレスを感じていたが、
「会社にいる人は仕事に集中していて自分のことなんか気にしていない」と気づくと、楽になったという。
 
ワードやエクセルなど一般的なソフトを使うため、社内と自宅といった場所ごとに
仕事は振り分けていない。ただ、データは自宅PCには残さず、すべて会社内のサーバーに保存している。
 
テレワークの恩恵を感じるのは、やはり子どもの病気だ。
最近も娘の溶連菌がうつって1週間出社停止になったが、回復してからは自宅で普段通りに業務をこなした。
「夫は会社員で忙しく、義父母も現役で働いています。小さな会社なので私の肩代わりする人もいません。
テレワークがあって本当に助かりました」
 
ほかにも、
(1)休憩時間などを使って家事ができる
(2)通勤時間がなくなるので朝の時間に余裕が出る
(3)郵便物の受け取りなど家にいなければできないことができる―などもメリットだという。


 

3 テレワーク推進の同社がはまった落とし穴とは

同社は現代表の石井さんが「よりよい働く環境を提案する会社になろう」と業種転換をした際、
まず自社が働き方のモデルになるためにテレワークを推進した。
トップが音頭をとってスタートしたわけだが、それでも順調に進んだわけではなかったという。
 















元井さんはそれを「社員の意識が追いつかないうちにルールを先に決めてしまったことだと
思います」と話す。
内勤から外勤へ拡大した際に、普及を急ぐあまりテレワーク実施をシフト制にしたり
ノルマ制にしたりした時期があった。
そのため社員のモチベーションが下がったり、隠れ残業が発生したりしたのだ。
 
テレワークのエバンジェリスト、森本登志男さんは「本当に必要としている人が気持ちよく
利用できることが大事で、達成率などの数字が目標になっては逆に浸透しない」と語っている。
 
現在の同社では、正社員もパートも部署や入社年次、理由を問わずテレワークが可能だ。
ただ新卒社員は業務を自己管理できるようになるまでは利用することができない。
また、オーバーワークやサービス残業を防ぐため、午後9時半にはシステムが強制的に
シャットダウンする。それ以降に仕事する場合は上司の承認が必要となる。
 
ちなみに石井事務機センターがテレワーク用として使っている主なシステムやソフトは以下の通りだ。
(1) KING OF TIME(スマホで操作可能の出退勤管理)
(2)Ahkun AutoDaily(PCログ管理)
(3)WebEX(Web会議システム)
(4)UTM(ネットワーク上の統合脅威管理を行うハードウエア)
 
(1) と(2)は労務管理対策 (3)はコミュニケーション対策(4)はセキュリティー対策の役割をそれぞれ担っている。


 

4 働きたいと願う女性に選択肢を提供したい

















石井事務機センターは2018年9月から社名を変更する。株式会社WORK SMILE LABO(ワークスマイルラボ)。
名実ともに「笑顔溢(あふ)れるワークスタイル創造提案業」へと転換するのだ。
元井さんが担当し岡山駅前の商店街に開設するサテライトオフィスもその提案のひとつ。
最初は在宅ワークが苦手な自社社員のために計画したが、県北部の企業がテレワークを使えるような
シェアオフィスの機能も盛り込んだ。テレワーク中心の業務にすれば、県北の企業も岡山市内の
豊富な人材の雇用が可能となり、新しいワークスタイルが創造できる。
 
テレワークの仕事に携わっていて感じるのは「中小企業にはまだまだ普及していませんね」と元井さん。
「働く女性もいろいろで、バリバリ働きたい人も、家庭を守りたい人もいて、それはそれでいいと思います。
ただ、社会に出たいと思う人が、そうできる環境であればいいですよね。
働きたくても働けない人には会社が手助けすべきではないかなと。
私自身が途中で断念したことがあるので、もったいないなと思います」と語り、
そういう女性にテレワークで働くという選択肢を提供できるようになればと決意している。
 
いずれは女性管理職にと期待を寄せられているが、ご本人は「そうですね、
子どももまだ小さいですし。小学校に入学するころになったら考えてみます」と、
テレワークを活用しながら家庭と今の職責とを果たしていくつもりのようだ。


 

【あとがき】
株式会社石井事務機センターへの入社は「在宅ワーク」がきっかけだったという元井さん。
小さなお子さんがいるお母さんにとって「通勤時間」を仕事の時間に充てたり、
「休憩の余った時間」で家事を行ったり、メリットがとても多いということがわかりました。
そしてなんといっても子どもの病気のときの恩恵が大きいということ。
デメリットはトイレ休憩などちょっとした離席の際に気を遣うということでした。
実際にテレワークを行って人ではないと出てこない意見ですね。
現在、サテライトオフィス事業で大忙しですが快く取材に応じていただきありがとうございました!
 
 
第20回は「「自宅が職場」ママがテレワークをはじめて感じたこと(テレワーカー・リポート下)」を
お送りします。元井さんに続き、在宅ワークを行う女性2人目が登場。長年の銀行勤務を経て、
現在は自宅から会議にも参加している東区在住の女性です。「在宅ワーク」をはじめてみて感じている
ことや、そもそも在宅ワークをはじめるきっかけはどのようなことがあったのかなど、詳しく伺いました。
次回もお楽しみに!


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