こんにちは!QTnetの山﨑です。
先日、会社の近くにあるコワーキングスペースを見学させていただく機会があり、訪れてみることに。
扉を開くと作業がしやすそうな大きめの机が並んでいます。ロッカーや郵便物の受け取りサービス、
カフェも備わっていて、みなさん快適な環境で作業されている様子を拝見することができました。
 
店舗によってサービスは異なると思いますが、こうしたコワーキングスペースは福岡市天神地区だけでも4つほど。
わずかな時間でしたが、「会社で仕事する」から「会社から離れた場所でも仕事できる」への変化を感じる時間を
過ごすことができました。

さて、前回は「テレワークで生まれる新たなビジネスチャンスとは?」についてお送りいたしました。
シェアオフィスやコワーキングスペースをサテライトオフィスとした働き方や、在宅ワークなど、
テレワークが広がりを見せれば、環境整備に必要な机や椅子などの需要が増えること、空き店舗や、
客足数の伸び悩むカラオケ店などをシェアオフィスに活用するという新しいビジネスが生まれていることを
森本さんに話していただきました。
 
もう一度読みたい方は≪アーカイブ≫からお読みいただけます。



15 テレワークに必要なシステム、低コストでも実現可能?(森本さん×Qtnet佐藤 対談 前編)
 

テレワークの第一人者である森本さんが代表を務める「キャリアシフト」では、すでにテレワークが

導入されています。それでは、キャリアシフトではどんなシステムやツールを使っているのでしょう。

今回から2回にわたって、当社の営業部所属・佐藤と森本さんの対談でお送りします。テレワークに

ふさわしいシステムとはどういったものなのでしょうか。


それでは、お付き合いください。
 

<今回の特集>
働き方改革の「柱」に位置づけられるテレワーク
2  あえて「子育て中のママを雇用」。新たな課題も見えた
テレワークにとって理想的な「仮想デスクトップ」。企業が低コストで導入するには?
4  1名からテレワークを始められる「理想的なプラン」とは

 
 
 

1 働き方改革の「柱」に位置づけられるテレワーク
 

政府が進めている「働き方改革」の内容は、長時間労働の是正や同一労働同一賃金の実現など多岐にわたる。
この中でテレワークは「時間や場所の制約にとらわれることなく働くことができるため、
子育て、介護と仕事の両立の手段となり、多様な人材の能力発揮が可能となる」(「働き方改革実行計画」より)として、
改革の柱のひとつに位置づけられている。















そこで、テレワーク導入の第一人者、森本登志男さんとQTnet法人営業部営業推進グループ担当部長の佐藤功さんに、
テレワークに必要なシステムやセキュリティ対策について語り合っていただいた。

前編、後編の2回にわたり掲載する。



2 あえて「子育て中のママを雇用」。新たな課題も見えた

QTnet佐藤:森本さんの会社「キャリアシフト」ではモバイルワークをどう活用していますか。















 

森本:わが社のスタッフは東京に1名と福岡に4名いますが、在宅勤務することを前提にしています。
私も東京の
事務所に寄るのは週に1度ほどで残りは全国を飛び回っています。私からの指示もデジタル、
スタッフから
出来上がってくる成果もデジタルなので、どこにいても仕事ができる状態です。
基本的にはファイル共有と
Facebookのメッセンジャー、Web会議、この3つで業務を行っています。
勤怠管理は、
グループウエアで何時から何時までどの仕事をしたかを申請してもらっています。

QTnet佐藤:事務所がいらないぐらいですね(笑)。

森本:わが社は、私が提唱するテレワークの「モデル」を実践しているという側面もあります。
私がいくら偉そうな
ことを言っても、実際にやってみなければ、子育て中のお母さんがテレワークすることの
大変さは分かりません。
自分たちがテレワークを実践してみることで雇用側、従業員側、双方の
ニーズや課題がたくさん
見えてきたところです。

ところで、佐藤さんの会社はどんな事業をやっているのでしょうか。

QTnet佐藤:QTnet3本柱の事業があります。法人向けのデータ通信事業の「QT PRO」、
個人向けデータ事業の「BBIQ」、最近始めた格安SIM事業の「QT mobile」です。
テレワーク導入を考えて
いらっしゃる企業さまのお手伝いをしているのは「QT PRO」です。
その営業活動を私たちの法人営業部が
担当しています。



3 テレワークにとって理想的な「仮想デスクトップ」。企業が低コストで導入するに?

森本:企業としてテレワークを導入するには、社内でできることと社外でできることを近づける、
理想をいえば、同じにすることが重要です。そうすることで会社に毎回戻る必要がなくなり、業務の効率化、
ワークライフバランスが推進できます。
社内外の環境を整えるには、ネットワークの基盤整備がどうしても必要になってきます。
















QTnet佐藤:総務省の「テレワークセキュリティガイドライン」には基盤整備に6つのパターンが紹介されています。
(1)リモートデスクトップ方式
(2)仮想デスクトップ方式
(3)クラウド型アプリ方式
(4)セキュアブラウザ方式
(5)アプリケーションラッピング方式
(6)会社PCの持ち帰り方式

森本さんが佐賀県庁に導入したのは(2)仮想デスクトップ基盤(VDI)でしたね。

森本:そうです。しかし、VDIのネックは高コストなことですね。佐賀県庁でもコストを抑えるため、
適正なライセンス数を探るのに様々な想定をし、実証実験で検証して行く手間を惜しまず
繰り返した思い出があります。

QTnet佐藤:VDIは理想的な基盤システムで、わが社でも商品として取り扱っていますが、
どうしてもコストがネックになるんです。
中小規模の事業所さまでは導入に二の足を踏んでしまいます。そのために働き方改革、
テレワークが進まないのはとても残念です。
そこで弊社はリモートワーク安心パックとして「自社運用プラン」「お手軽クラウドプラン」の2つを用意しました。



4 1名からテレワークを始められる「理想的なプラン」とは

森本:どんなプランですか。

QTnet佐藤:「自社運用プラン」は総務省の6パターンのうち(5)アプリケーションラッピング方式に当たり
「SGate」という協力会社の仕組みを採用しています。
モバイル端末にデータが残らない、低速のネットワークでも作業効率が落ちないのが特徴です。
サーバーをお客さまが自前で設置・運用管理していただくのでVDIよりも安価です。
マイナンバーを管理するシステムとして各官公庁にも導入実績があり、信頼性は高いといえます。














「お手軽クラウドプラン」は(3)クラウド型アプリ方式に当たり、サーバーをクラウド上に置くことで
さらに
コストダウンができるシステムです。セキュリティーの肝になるサーバーを自社で運用する必要がなくなるので
運用管理の手間が大幅に下がります。データが端末に残らない、低速ネットワークでも大丈夫というのは
「自社運用プラン」と同じですが、最大の特徴は1名からでも利用できることなんです。

森本:1名から利用できるというのがいいですね。
中小企業の場合、導入当初から社員全員がテレワークを必要とするケースは少ないと思います。
「あの部署の
10人だけでいいんだけど」という企業には使いやすいでしょう。
また、
社内に常にシステム技術部門があるわけではないでしょうから、システムをあまり気にしなくて済むのもいいですね。
コストが安い、
1名からでも始められるというのは「ちょっとテレワークをしてみようか」という場合、
日々の業務がテレワークで行われるとどうなるのか、イメージがしやすいのではないでしょうか。

社内稟議も通りやすいかもしれませんね(笑)

QTnet佐藤:森本さんはこれまでの連載で、「テレワークは小さく始めて徐々に大きく展開していく
スモールステップで進めましょう」と繰り返しアドバイスしてこられました。リモートワーク安心パックの「自社運用プラン」
「お手軽クラウド
プラン」はスモールステップにぴったりのシステムだと思います。
テレワーク、働き方改革を実現するツールとして検討されてはいかがでしょうか。



<あとがき>

全国を飛び回り、東京の事務所には週に1度ほどしか戻らないという森本さん。
必然的に「テレワーク」をせざるをえない状況のようです。
同じように多忙を極めて働いている方も多いと思いますが、森本さんの会社が一味違うのは、
社員もテレワークで働くことが前提だということ。
あえて子育て中のお母さんを雇用してテレワークの課題を追求されています。
こうした取り組みが、働く機会を求めている方々の雇用創出につながっていくのかもしれませんね。

 

16回は「テレワークに必要なシステムについて森本さんとQTnet佐藤との対談 後編」をお送りします。

 

今回に続いて、当社、営業部の佐藤と森本さんの対談をお送りします。
森本さんが代表を務める「キャリアシフト」で行っているテレワークをご紹介しながら、
テレワークに必要な機器やシステムについて語ってもらいます。お楽しみに!



<サービスご紹介>

 

▼QT PRO セキュアモバイル
 

【モバイルワーク】にはコレ!
・建築現場などの期間限定オフィスから本社に安全にアクセスしたい
・短期間で通信環境を整えたい
・セキュリティ対策を万全にしたい

 
セキュアモバイルは、イベントや催事、建築現場などの期間限定のオフィスにも最適。
安全な通信環境を構築します。インターネットを経由しないSIMカードを使うので、
不正アクセスも防ぎます。


 

▼QT PRO 仮想デスクトップ
 

【在宅勤務】 【モバイルワーク】にはコレ!
・外出先でも社内と同じ環境で作業したい
・機密情報を紙で持ち歩くリスクを回避したい
・自宅からも安全に社内データにアクセスしたい
・セキュリティ対策を万全にしたい

 
仮想デスクトップは、訪問先や移動中も社内デスクトップと同じ環境を実現します。
閉域ネットワーク上のサーバーに普段のデスクトップを設定しておけば、外出時の
ノートPCが「いつものデスクトップ」に。端末にデータも残らず、情報漏えい対策も
万全です。


 

▼QT PRO マネージドセキュリティ
 

【社内のセキュリティ強化】にはコレ!
・システム担当者のリソース不足
・セキュリティについての専門知識がない
・セキュリティ機器の購入や運用のノウハウがない
・セキュリティ対策を万全にしたい

 
マネージドセキュリティは、「24時間365日、専門家の監視」で
不正アクセスから防御。セキュリティ機器の購入、設置、運用管理など
すべて不要です。システム担当者は本来の業務に集中でき、生産性UPに貢献◎
システム担当者の負担軽減とセキュリティ対策の両方を実現します。



▼QT PRO 標的型メール訓練サービス

【社内のセキュリティ強化】にはコレ!
・セキュリティ意識が低い従業員を教育したい
・攻撃に遭いやすい部署や役職など、弱点を洗い出したい
・サイバー攻撃を受けた場合の対処法がわからない
・最新のサイバー攻撃手法やインシデント事例を知りたい


標的型メール訓練サービスは、重要な情報の搾取目的で送信される攻撃メールに
対応できるように従業員を訓練するサービス。取引先の依頼文書や業務連絡を装って
送信されまる攻撃メールに対して、不審なメールを見分けるポイントや対策をレクチャー。
実施後は、部署や役職ごとに詳細な報告会も実施して、セキュリティ意識の向上を図ります。